朝のニュース番組でも取り上げられる「ポリオ予防接種」問題ですが、みなさんはどうしていますか?我が家の結論は、自治体での不活化ワクチン採用を待って摂取するということになりました。


結論に至った経緯の前に、まずは周辺情報から。いくつか調べてみました。

そもそもポリオって?

ポリオって知っていますか?
僕は子どもが生まれるまでポリオという病気の存在自体知りませんでした。同じように子どもが生まれて、つまり子どもの予防接種をキッカケに知った人も多いのではないでしょうか。それもそのはずで、日本では既に事実上根絶された病気なんですね。

Wikipediaから引用してみます。
急性灰白髄炎(きゅうせいかいはくずいえん、poliomyelitis)は、ポリオ (Polio) とも呼ばれ、ピコルナウイルス科、エンテロウイルス属のポリオウイルスによって発症するウイルス感染症のこと。
一般には脊髄性小児麻痺(略して小児麻痺)と呼ばれることが多いが、これは5歳以下の小児の罹患率が高い(90%以上)ことからで、成人も感染しうる。(出典 [1]に同じ)
季節的には夏から秋にかけて多く発生する。1961年から予防接種が実施されている。日本では、1980年に野生株によるポリオ感染が根絶され、その後経口生ワクチンからの感染でしか発症していないが、海外では流行している地域がある。

日本では、ほとんど見かけない病気ですが、世界にはポリオ常在国もまだまだ多いのが現状です。また子どもへの感染率が高いということで、予防接種を受けなくとも良い、というものでは決してないようです。それなら予防接種を受けなければ、と思うわけですが、現在ニュースで取り上げられているのは、予防接種にいくつかの方法があり、それらが何れも決して完璧な方法ではないからなのです。


ポリオ予防接種に関するニュース記事

ポリオや、ポリオ予防接種に関するニュース記事をいくつか、時系列に並べてみました。

ポリオの未承認ワクチン、取り扱い急増 安全性高く asahi.com(2010年12月26日)
ワクチン接種の順番、参考にして 学会がスケジュール表 asahi.com(2011年3月2日)
0歳児がポリオ、予防接種原因か 安全ワクチン承認まだ asahi.com(2011年6月4日)
予防接種の公費負担対象を検討へ 厚労省部会 asahi.com(2011年7月8日)
ポリオ予防接種が低調 安全性高い新ワクチン待つ動き asahi.com(2011年8月31日)

要約しますと、自治体で行われているポリオの予防接種は、現在生ワクチンのみだが、生ワクチンの予防接種は極まれに(1万分の1程度)事故が起こることもあり、世の中的な動きは生ワクチンから不活化ワクチンに移行しつつある。しかし、日本での行政の対応は遅れており、首都圏では有料で不活化ワクチンの接種を行っている医療機関で予防接種を受けるか、地方であれば外国から取り寄せるか、何れにしても(2011年の秋、不活化ワクチンでの接種を望むなら)個人各家庭での対応を取らざるをえない、という状況のようです。

 ◇ ◇ ◇

さて、そんな最中で我が家は自治体での不活化ワクチン採用を待って摂取するという選択をとりました。理由は次の通りです。

 ・ウチの自治体では来年度から不活化ワクチンへの切り替えが決まっている、ということ。
  (9才くらいまでに受けるべきものなので、1年遅れくらいなら問題ないだろう)
 ・1歳未満のこの時期に遠出をし、人混みに子どもを連れて機会もなさそうだ、ということ。
  (感染リスクの高そうな行動は自重するだろうという予想)
 ・隣町には不活化ワクチンでの予防接種を行っている医療機関があった、ということ。
  (待つ、という判断をしたものの、考えが変わったとこで即対応できる)

周囲の子どもを持つ友人らにも話を聞いたのですが、なかには「え?ポリオ?やってないよ、っていうかほかの予防接種も行くの面倒になって途中でやめちゃった」というママもいました。(なんと!)さすがにそれは、というところもありますが、情報に振り回されすぎるのも良くないでしょうし、結局はそれぞれの家庭のペースで受けましょう、ということでしょうか。

ちなみに、自治体での開始時期を待たずに医療機関で不活化ワクチンを受けさせたいという方は、次のリンク先が参考になるかもしれません。(参考:不活化ワクチンを接種したい!!